靴磨きって何を揃えればいいのさ
オシャレは足元から。
ファッションの話になったら、この言葉は避けて通れないですよね。
実際、靴が汚い人は印象も悪いですからね。特にビジネスにおいてはその印象が致命的に…
靴は磨いた方が絶対にいいのは間違いない。
「一応気を使ってみるか〜」と重い腰をあげたはいいものの…
売り場には大量の靴磨きグッズ。
ただ今、
🥾シューケアポイント10倍🥾東急ハンズ池袋店5Fにて pic.twitter.com/O5SX0cvsHo
— 東急ハンズ池袋店 (@Hands_Ikebukuro) September 13, 2019
何が何やら分からん!
そうして、スゴスゴ帰るのが関の山だったのです。(経験談)
しかし、ある程度靴磨きを勉強してきて「最低限何が必要なのか」が分かってきたんですね。
そんな訳で今回は、

靴磨き初心者が何を揃えればいいのか、段階ごとに説明するよ
ステップ毎に紹介します
これから靴磨きをしようと考えている方には、「段階ごとにアイテム紹介する」のが一番分かりやすいかと考えました。
それぞれのアイテムがどんな理由で使われてて、どんな場面で使うのかがそもそもわからないですもんね…(逆にいうと、本記事はそのレベルの方向けですね)
靴磨きのステップを以下のように4つに分けて、それぞれ必要なアイテムを紹介する形式で進めますよ。
- STEP1とりあえず身嗜みだけ整えたい。
- STEP2靴磨きは面倒だけど革靴を長持ちさせたい。
- STEP3しっかり手入れして革靴を大切にしたい。
- STEP4靴磨き沼の入り口。※ぼくの経験と偏見に基づいて設定されてます
ステップ1 とりあえず身嗜みだけ整えたい
通勤とか街を歩いてて人の足元に注目してみると、靴のケアをしてなさそうな人がほとんど。
そういった人たちに「クリーム塗れ」やら「ワックス塗れ」やら、ガーッとお勧めしても、絶対に抵抗感あると思うんですよね。
「革靴なんて安いモノを履き潰すからケアなんて必要ない」なんて考えの方も多いはず。
そんな人たちでも、手軽に使えて取引先の印象も保てるアイテムを考えてみたところ。
ぼくの結論としては、次の2つなら手軽にケアできるかと考えました。
靴磨きシート・スポンジ
とりあえずサッと拭いて靴のツヤを出せるグッズたち。
ウェットシートタイプやスポンジタイプのものなど、形状はさまざまですね。
「靴の見栄えだけを整える」なら、これだけでいいかと思います。
サッと拭くだけで、取引先に最悪の印象を与えるようなことは回避可能。商品によっては保湿できるものもありますね。
でも、この辺のモノは「急場凌ぎに使う」くらいに思っておいた方が良さそうです。
本当に見栄え"だけ"を良くするものなので…
防水スプレー
[コロニル] 防水スプレー レザープルーフ 250ml メンズ
防水スプレーも、必要最低限のケアとして持っておいた方が良いと思います。
というか、靴磨きシートより優先度高め。
その理由も添えておくと。
- 急な雨でも撥水してくれるので、見栄えが悪くならない。
- 水だけでなく、汚れも防止できる
- そもそも、素の状態で雨に濡れたら革靴の寿命が減る
しかも、商品によってはスニーカーにだって使える。
ちなみにぼくはコロイルのウォーターストップを愛用中。
幅広く使えて、評判も良いので間違いないヤツかと思います。
ステップ2 靴磨きは面倒だけど革靴を長持ちさせたい
ステップ1では最低限の身嗜みグッズを紹介しました
しかし、逆に言うと最低限の身嗜みしか保てていません。
革靴と長く付き合うためには、保湿などの適切なお手入れが必須。
「ちょっとだけ良い革靴買ってみたよ」
そんな方には、是非このSTEP2から始めてほしいのです。
デリケートクリーム
Collonil [コロニル] 1909 SUPREME TARRO CREMA DE LUXE
ステップ1の靴磨きシートや防水スプレーだけでは、しっかりした保湿ができません。
つまり、保湿できるクリーム類は絶対に併せて持っておきたいところ。
クリームと言っても種類は山ほどありますが、無色のデリケートクリームを一つ持っておけばほぼ事足りると思ってます。
デリケートクリームは革質を選ばず、ほとんどの革製品に使える優れもの。
ぼくは特にコロニルのシュプリームクリームデラックスをオススメしています。(正確にいうとデリケートクリームとは異なるんですが、使い方はデリケートクリームとほとんど一緒なので)
こちらについては過去の記事でも語ってますので合わせてどうぞ。

シューツリー
[todyer] シューキーパー シューツリー ブラシ付 レッドシダー24.5-29cm
革靴に入れることで、靴の反りを防いだり皺を延ばしてくれる代物です。
なんでこんな物が必要かと言うと…
何もせずに革靴をそのまま履いてると、つま先が反り返って、皺も深く入ってヒビ割れたりしてしまうんです。
こちらは過去に所有していたぼくの革靴。
お恥ずかしながら、ほとんどケアしてあげていませんでした…
つま先が見事に天を向いて、革にもヒビが入ってます。
これはこれで可愛いとも思っちゃうんですが、まぁ一般的には見栄えは良くないですね。
こうならないように、面倒臭くてもシューツリーをしっかり入れてあげましょう。
選び方としては、以下のポイントを抑えた物なら問題ないと思います。
- サイズが合っている
- 木製素材のもの(レッドシダー等)
- スプリングが効いて、ホールドできる
安いものなら¥3,000もしないくらいで売ってるし、それでも十分なクオリティなので大切な革靴を守るためなら安いものだと思います。
ステップ3 しっかり手入れして革靴を大切にしたい
ぶっちゃけ、ステップ1&2のアイテムだけでも革靴を長持ちさせられると思ってます。
じゃあその次のステップ3は、「革靴のちょっと気になるとこをケアしてあげる」というステップになるかなーと思ってます。
今日はJ.M.Weston Golfでたくさん歩きました。靴だから、傷も止む無し。これも一つの経年変化でしょうね。革靴の傷はお手入れで消すことが出来るらしいので、それも楽しみたい。 pic.twitter.com/wQKThV64gJ
— なゔ / ファッションブログ (@navu_428) March 1, 2020
例えば、クリームの保湿だけでは隠せないちょっとした汚れとか、日常的なホコリとか。
ちなみにぼくはこのステップ3で止まってるとこです。
完全に主観ですが、このステップ3までのモノを持ってれば十分過ぎるくらいだと思ってます。
ブラシ類
ブラシも革靴を手入れするなら持っておきたいアイテム。
靴磨きにおいて使用するブラシと用途はそれぞれ以下。
- 馬毛ブラシ
毛が柔らかく、革靴に付着したホコリ落としに向いてる。
日常的なケアに必要なので、玄関に一つ置いておきたい - 豚毛ブラシ
毛が硬く、クリームを入れた後の仕上げに使うのが良い。
革のマッサージ効果も期待できます.。 - ペネトレイトブラシ
短い筆みたいな形状で、クリームを塗り込む用途で使います。
どのブラシも重要なのは間違いないんですが…
完全に主観で、どれか一つだけ持っておくなら豚毛ブラシかな、と思います。
たしかに馬毛ブラシは柔らかいので隙間のホコリを掻き出すのに優れています。
が、ホコリ取りくらいなら、布切れや豚毛ブラシでも可能。
それならクリームを伸ばすのと兼用できる豚毛ブラシが優先度高め、という理由です。
ただし、この辺りはかなり意見が分かれるポイントのはずなので、自分に合ったブラシを探してみて欲しいですね。(もしかしたら靴磨き上級者からお叱りが入るかも…)
ステインリムーバー
(エム.モゥブレィ) M.MOWBRAY ステインリムーバー300
いわゆる革靴の汚れ落とし剤。
古くなったクリームや、革靴に溜まってる汚れもしっかり落とすために、専用のリムーバーが必要なんです。
個人的にはクリームを塗るだけでも十分だとは思いますが、やっぱりステインリムーバーを使った方が革靴が長持ちするみたいですね。
ちょっと面倒かもしれませんが、大切な革靴のため。
ステインリムーバーでしっかり汚れを落としてあげましょうね。
革靴用クリーム
[ブートブラック] COLOR SHOE CREAM BBクリーム55
「えっ、デリケートクリームがあるからいいじゃん」
そう思われるでしょうけどに、しっかり違いがあります。
それは補色効果の有無や水分量。
なので、靴磨きの仕上がりや目的で使い分けが必要になってくるんですな。
特に補色効果は、革靴のキズや汚れを隠すのにも効果的です。
注意点としては、靴用クリームには油性と乳化性の2種類があること。
その違いを超〜簡単に説明すると以下。
- 油性クリーmジュ
→光沢がしっかり出る。シミになることもあるので使い方に気を使う。 - 乳化性
→保湿重視。無難にケアしたいならこちら。
自分の目的に合ったクリームを選んでみてください。
油性
乳化性
クロス類
先述のステインリムーバーやクリームを塗布する用途がメインの使い方。
そんなクロスにも色々な種類があって、生地の質感ごとに用途が変わりますね。
- 汚れ落としにはツルツルした生地。
- 磨き仕上げや鏡面磨きにはフワフワした生地。(ネル生地など)
といった具合。
まぁ色んな種類のクロスを揃える必要はなくて、自分が使いたい用途の布を揃えておけば十分だと思いますね。
実際、着古したTシャツの切れ端とかでも無問題。
「使い古したような布じゃ嫌だ!」というこだわり派のあなたは、専用のクロスを手元にどうぞ。
ステップ4 靴磨き沼の入り口
そしてステップ4は「靴磨き沼への入り口」とさせていただきました。
ぼくはこの扉を開けられておらず、これから紹介するモノはほとんど持っていないのが正直なところ。そんなヤツが言うことは薄っぺらく感じられるかもしれませんが…
「ぼくが本格的に靴磨きするなら、何を揃えるかなー」
そんな視点で考えてみました。
靴磨き上級者の方は、生暖かい目で見守っていただければ。
これからこの入り口に足を踏み入れる方に、ちょっとでも参考になれば。
ワックス
靴磨きと言われれば、あのビッカビカに光った鏡面を思い浮かべる方も多いはず。
あんな仕上がりに使うのがこのワックスです。
クリームとは全然別物で、スキンケアに例えるとお化粧にあたるものですね。保湿用のクリームは化粧水。
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靴磨き選手権なんかも開催されて、鏡面磨きの奥深さたるや、です。
ちなみに、見た目だけでなく「汚れやキズを防げる」という副次的な効果もあるようです。
このワックスを使った鏡面磨きを始めるかどうか。
それが、靴磨き沼への入り口だと思ってます…
グローブクロス
[M.モゥブレィ] シューケア 靴磨き 仕上げ・乾拭き用 グローブクロス
ステップ4の中では、ぼくが唯一持っているアイテム。
が、優先度は低そうなのでこの位置で。
革靴にクリームを入れて保湿した後の仕上げに使って余分なクリームを拭き取ります。
また、これで磨き上げると仕上がりもツルツルピカピカになってくれるんですよね。
保湿クリームだけでピカピカ。
うっとりする輝き。たまらん…#靴磨き #革靴 pic.twitter.com/PBGT2T9wQu— なゔ (@nerve_428) November 17, 2019
デリケートクリームでもピカピカになってくれるので、すごく癖になりますよ。
優先度は低めですが、持っておくと幸せになれるヤツです。
ハンドラップ
理科室にありそう。
靴磨きにおいて何に使うのか全然わかりませんでしたが、これは鏡面仕上げしたいときに使うものらしい。
ワックスを磨くときに布に適量の水分を含ませるような使い方をするのです。
(あまりにニッチ過ぎない?)
しかし、靴磨きの専門店や靴磨きを極めた方の手元には置いてあるイメージ。
靴磨きを極めていくなら必須なのかもしれません。
とりあえず、ぼくは購入予定は無いかな…

以上です。
ご覧いただきありがとうございました。
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