【さらば汗染み】Tシャツ専用インナーinTと高級肌着SEEKを比較
乳首・汗染みを解決したい
いつ終わるんだ…
そう絶望するくらい長かった梅雨。
やーーっとこさ明けてくれたと思えば一転、ここ最近はうだるような猛暑日ですね。
こんなに暑いとTシャツ1枚で過ごしたくなるって方も多いはず。
そうなると気掛かりなのが、汗染みや乳首の透け。
ぼくみたいな汗っかき人間からすると、Tシャツ1枚じゃ心許無さすぎるんですよね。
Tシャツ1枚くらい、余裕でビチャビチャの汗浸しにできる自信があります。
まぁとは言え、出続ける汗に対して為す術なく無抵抗でいるというわけでもありません。
じゃあどうしてるか?
ぼくは、Tシャツの下にもインナーを着るようにしているんです。
そんな訳で今回は、理想のTシャツ用インナーを見つけるべく、『GUNZE』と『SEEK』のTシャツ用インナーを徹底比較してみたので、その様子をお伝えしますね。
Tシャツの下になぜインナーがいるか
「Tシャツの下にインナーを着るの?」
そうやって不思議に思われる方も多いかもしれません。
Tシャツ自体が肌着、というのもきっと普通の感覚だと思いますし。
グンゼという肌着メーカーがアンケートを取ってみたところ、メンズの約35%の方がTシャツの下にインナーを着用しているとの結果が出たそうです。(1年以上前のアンケートですが)
65%の方はインナー無しってことなので少数派なのは間違いなさそう。
しかし、ぼくはその35%側の人間。
インナーを着る方が快適だと思っているんです。
その理由をお伝えするならば、
大きく分けて次の4つです。
1.汗染み防止
冒頭でもお伝えしましたが、
ぼくはめちゃくちゃ汗っかき体質。
素肌にTシャツ着ようものなら、一瞬で汗染みができてしまいます。
最寄駅まで5分歩いただけでこうなりますからね。
駅に着いた瞬間に撮ったのでこれはまだ良い方。この後さらに汗が広がります…
これは単純に見た目が良くない。
「清潔感」というのは損なわれてしまうでしょう。
生理現象だし仕方ないんですけどね。
とはいえ、「汗だくで臭そう…」とも思われたくない。
そこでインナーを着用しておけば、布が1枚増えるので表面に出る汗染みを抑えられるのです。
2.Tシャツの劣化防止
汗をダイレクトにTシャツが受け取るということは、それだけTシャツの劣化も早くなるということ。
服からしてみれば、人間の皮脂ってすごい威力ですからね。
ぼくの場合、1枚¥5,000を超えるようなTシャツをよく買っています。
こういったTシャツを1シーズン限りの消耗品としては扱えません…
そんな財力や豪胆さは無いですな…
つまりちょっとでも劣化は抑えたい。
まぁ、その効果がどれほどのモノかは検証したこともないし不明なのですが…こういうのは実際に劣化してから後悔する、では遅いのです。。
「大事な服を汗から守ってるぞ!」と思えること自体が、ぼくにとって重要なんですな。
3.乳首の浮き&透け防止
Tシャツ1枚だと乳首の存在感はマシマシになりがち。
しかし、インナーを1枚挟むだけでかなり緩和することができます。
乳首問題はバレたときに汗染みより悪印象ですからね…
いくらオシャレにキメていても、乳首が浮き出ていては全てが台無し。
一躍「乳首の人」となるでしょう。
肉厚なカットソーを着用することでもある程度は防止できますし、ぼくもそういったカットソーを持っていますが…
ただ、個人的にはそれではちょっと心許ないんですよね
やっぱり、少しでも乳首が透ける可能性を減らしていたいのです。
4.精神衛生的に良い
これが最も大きな理由。
ここまでの3つの理由を見ればお分かりになると思うんですが、ぶっちゃけて言うとほとんど気持ちの問題なんですよね。
これら全部を割り切ってしまえるような性格ならば、正直インナーなんて必要ないんです。
しかし、残念ながらぼくは真逆の性格。
一度でも気になっちゃうと、もうダメなんですよ…
- 汗染みで汚いって思われてないかな…
- 乳首、浮いてないかな…透けてないかな…
そうやって考えだすと、体が強張って余計に汗をかいてしまう…
そんな負のサイクルに陥ってしまうんです。
「俺は今インナーを着ているから汗染みが出ていない!乳首も浮いていない!!」
常にそんな自信を持っていたい。
インナーを着るだけで自信がつくならば、ぼくにとっては安い物なのです。
しかし、選択肢が少ない
じゃあ、いざ「インナーを買おう!」と思っても、必ずぶち当たるある問題がありました。
それが、Tシャツのインナーは選択肢がほとんど無いこと。
そもそもTシャツ自体が肌着として考えられている節がありますからね。
だからと言って、
普通の肌着をそのままTシャツの下に着ちゃうと。
こんな風に襟チラしてしまうのです。
ちょっとこれはダメではないでしょうか…
上級者ならこれを計算してファッションとして楽しめるかもしれませんが、ぼくみたいな素人には肌着なんてなかなかオシャレに見せられないし…
かと言って、見せる前提のファッション性重視のものだと、吸湿性・速乾性などの機能面が劣る場合が殆ど。
それでは着心地が良く無いんですよね。
個人的にはインナーは機能性を優先したいので、「Tシャツの上から見え辛くて機能性に富む肌着」っていうのを探し求めてたのでした。
ただ、そうやって普通に探してると、行き着くのはどうしてもタンクトップになっちゃうんです。
タンクトップなら大抵のTシャツの下に着ても外から見えることはありません。
しかし、タンクトップは脇汗をキャッチできないという致命的な問題点があるんですね。
脇汗も非常に目立つポイントだし、できれば防ぎたいところなのですが…
探しても他に良いモノが見つからず、泣く泣くタンクトップの着用に甘んじてきたのでした。
inT(インティー)という新しい選択肢
2019年4月。
悲しみのタンクトップを着ていたぼくの元に、ある新商品の情報が届きました。
それが、有名肌着メーカー「グンゼ」が発売したin.T(インティー)という商品。
出典:https://www.fashionsnap.com/article/2019-04-09/int/
商品コンセプトは、
「Tシャツ専用のインナーウェア」。
この文字列を見ただけで、ぼくの心は小踊りしたものです。
出典:https://www.gunze.jp/yg/in_t/
深くとられた首元。
襟から出ないための広い襟幅。
脇汗をキャッチするための汗パッド。
これぞぼくが求めていたモノ。
発売当時は飛びつきましたよね。
しかし…
期待に反して、購入して以降にinTを着ることはありませんでした。
その理由としては、
生地感がすごく苦手だったこと。
inTはハリがある生地感で、タイトかつフィット感強めの着心地でした。
肌当たりが「いかにもインナー着てます!」っていう感触で、全然好きになれなかったんですよねー…
期待が大きかった分、ダメだったときの落胆具合も増してしまう。
より大きくなった悲しみを背負いながら、タンクトップを再び手に取ったのでした。
SEEKとin.T(インティー)を試そう
しかし、ぼくもこだわり派を自称しているファッションブロガー。
ここで諦めるわけにはいきません。
今年も暑い夏がやってきたので、Tシャツのインナー問題を解決すべく、新しい商品を探すことにしました。
今回見つけたのが、グンゼの高級ラインである「SEEK」のインナーです。
今回はTシャツ対応のボートネックと、
襟が深いUネックの2型を購入してみました。
また、比較できるようにinTも久々に買っちゃいました。
購入したのが1年以上前なので、正直どんなものだったか忘れちゃいましたからね。
グンゼが誇るTシャツ用のインナーを頑張って比較します。
実際にそれぞれ何度か着用した感想も交えて、それぞれ細かく見て行きますよ。
in.T (インティー)
まずは、久々に購入したグンゼのinT。
価格は1着で¥1,800。
品番は「YV2613P」。
気になるのは、やっぱりこのオレンジというカラー。
ビビッドで発色が強くて「こんなの着て大丈夫なのか?」って感じですが…
メーカーによるとこのオレンジも「透けないインナーカラー」として展開しているとのこと。
この見た目からすると意外かもしれませんけども、不思議とコレが透けないんですな。
本当はベージュが欲しかったけど在庫切れだっただけだったり…
まぁものは試しということで。
ガリガリ過ぎてさっきの外人のようにはならないね…
「Tシャツ専用のインナー」として発売されている通り、襟幅と深さは大きめに取られています。
上から透けにくいカットオフ仕様なのも良いですね。
サイズ感としてはかなりタイト。
締め付けられる感覚があります。
フィット感が欲しい方には良さそうですね。
生地はコットンとポリエステルがメインでハリ感があります。
ただ、個人的にはやっぱりこの着用感は苦手ですね…
この感想は去年から変わりませんでした。
しかし、一番大事なのはTシャツの上からきて襟チラしないかどうか。
どのくらい隠れているか分かりやすいように、inTをTシャツの上から重ねて着てみました。
ヤバ…
まぁコーデ(?)としての是非は皆様の感性にお任せするとして…
着用しているTシャツはCurly(カーリー)というブランドの定番カットソー。
手持ちの中で一番首元が空いてるので、これで隠れてくれるなら安心、という理屈です。
こちらの記事で語っています。
結構隠れてくれるように見えますが、実際に着用した感想としてはたまに見えそうで不安になることがありました。
というのも、先述した通りinTはタイトで締め付けられる感覚があるので、着ているうちに結構ずれてきちゃうんですよね。
まぁ首元が空いてるカットソーで試しているので、普通の襟のTシャツなら見えることは殆ど無いと思いますけどね。
また、このinTで忘れてはいけないのが脇汗パッド。
後述しますが、今回登場する他のSEEK2型には脇汗パッドが付いておりません。
なので脇汗が気になるという方からすれば、かなりの朗報ですね。
しかし、生地自体は薄めなので背中の汗染みには無力。
汚くて申し訳ないのですが、自分が実際に着用したときの汗。
背中表面にガッツリ汗染みが出ちゃってます…
ご覧の通り、ぼくは背中の汗がすごいので、いくら脇汗パッドがあったとしてもこれではあまり意味がないんですよね…
というわけで、inTへの個人的な感想をまとめると
- タイトな着用感が苦手
- ハリのある生地感も苦手
- 着ているとズレてくるので、首元が空いたTシャツだと襟チラしそうになる
- 薄い生地で背中の汗染みが防ぎ辛い
という、なかなか冴えないもの。
脇汗パッドは嬉しかったですが、その他は特に魅力に感じるポイントが無いという、残念な結果に終わってしまったのでした…
SEEK Uネック
続いて、グンゼの高級ライン「SEEK」のUネックタイプ。
品番は「EE2715」。
実は、元々コレは買うつもり無かったんですよ。
後述のボートネックを買うつもりだったところを間違えて買っただけなんです…
SEEKは型が多い割に商品名も似ててややこしいので、購入する際は品番のチェックは必須。勉強になりました。
1枚で¥2,800と、肌着にしてはなかなかの価格なんですけどね…
まぁせっかく購入したので、見ていきましょう。
その名の通り、深くとられたUネックが特徴的。
どちらかと言うと、Yシャツやポロシャツといったボタン付きの服に向いていますね。
第2ボタンまで開けてもまぁ見えないかな、というくらいには深め。
サイズ感としては、inTほどの締め付けは無く程良いフィット感。
Tシャツの下にも着用してみましたが、中でダボついちゃうようなこともありません。
個人的にはこのくらいが好きですね。
そして、このSEEKを最初に手に取ってみて、まず気になったのが生地がけっこう肉厚だったこと。
素材としてはレーヨンが多めなので、トロミある生地感となっていて好みなんですが、「こんなのTシャツの下に着ちゃったら余計に汗かいちゃう…」なんて心配しちゃうくらいの厚さ。
「ちょっと失敗したかな…」なんて思っていたのですが…
しかし。
SEEKのインナーには、そんな心配も杞憂に終わらせてしまう驚きの仕様があったんです。
それが、
驚くほど汗染みが表面に出ないということ。
こちらをご覧ください。
背中の裏側には結構な量の汗染みがついてしまっているのに、表面には1ミリも汗染みが出ていないのです。
背中全体を見ても、汗染みが出ていません。
これまで色んな服を着て汗をかいてきましたが、服がこんな状態になったのは初めてのこと。脳がバグったのかと一瞬焦りましたよね。
なぜこんなことが起きるのか?
それは、汗を吸いやすい素材の表面に撥水加工を施しているからだそうな。
そうすることで、吸った汗を発散してくれて汗染みが表面から消えていくという理屈みたいですね。
「脇汗パッドが無いのは残念だなー」などと当初は考えてたんですが、これだけ汗染み出ないとむしろそんなモノ不要とすら思ってしまいます。
生地が厚いので多少は暑く感じますが、それよりも汗染みの出にくさが勝るので、「とにかく汗染みを見せたく無い!」という自分にはかなり嬉しかったです。
しかし、当初の目的はTシャツの下に着るインナーを探すこと。
襟幅が広く無いのでTシャツの下に着ると襟チラしちゃう、という感じでした。
こちらもCurlyのTシャツの上から着てみます。
やっぱりちょっと襟から出ちゃいそうですね。
Yシャツやポロシャツといったボタン付きの服に向いた形なので当然かもしれませんが。
非常に残念ながら、襟チラしそうなUネックはぼくの目的を果たせそうに無いのでした。
うーん惜しい!
SEEK ボートネック
そして満を持して登場するのが、このSEEKのボートネック。
品番は「EE2812」。
Uネックを間違えて買ったことに気付いてから慌てて買い直したやつです…
こちらも1枚¥2,800という高級インナー。
結論から言ってしまうと、
ぼくはコレが一番好きでした。
決め手は、ダントツで襟幅が広いこと。
Tシャツ専用インナーを謳っているinTよりも襟幅が広いのです。
実際、ボートネックについては着用していて襟チラすることが全く無かったですね。
襟が広すぎてハンガーからすぐ落ちちゃうほどですから。
(その分洗濯で干す時にちょっと苦労するけど…)
Tシャツの上から重ねてみたらより分かりやすかったです。
首元がけっこう空いているCurlyのカットソーの上からでも、幅に十分の余裕があります。
これならほとんどのTシャツで襟チラすることは有り得ないでしょう。
サイズ感については、先ほどのUネックと殆ど同じ。
緩すぎずタイト過ぎずのいい塩梅です。
生地感については、微々たる差ですがUネックほど肉厚じゃないですね。
とは言え肌着にしては肉厚だと思いますが…
肌当たりはUネックに似ていますが、
こちらの方がややツルッと滑らかな触り心地。
Uネックに比べてレーヨンが少なく、キュプラが入ってるのが影響してそうです。
また、Uネックと同様汗染みが全く出ない仕様になっています。
これは本当に嬉しい。
こちらも脇汗パッドは無しですが問題ありませんね。
まとめると、このボートネックはぼくにとってinTとUネックの欠点を全て補ってくれたような存在。
このSEEK ボートネックが、Tシャツ用インナーとして最高という結論でした。
並べてみようね
ぼくの最高のTシャツ用インナーはSEEK ボートネックということで落ち着きましたが、それが誰でも当てはまるわけではありません。
あなたにとって理想のTシャツ用インナーを見つけられるよう、分かりやすく並べておきたいと思います。
見ておきたいポイントに絞りました。
サイズ
着丈 | 肩幅 | 身幅 | 袖丈 | |
---|---|---|---|---|
グンゼinT | 70.5 | 40 | 37.5 | 13 |
SEEK Uネック | 71.5 | 40 | 42 | 12 |
SEEKボートネック | 70.5 | 41 | 43.5 | 13 |
測り方は以下のように測りました。
ご了承いただきたいのが、
これは正直参考程度の値です。
洗濯しちゃった後のサイズだし、
素人の採寸した数値なので…
ただ、inTの身幅が他に比べても狭くなっているので、タイト感は伝わるかもしれません。
もしかしたらinTに関しては、普段よりも1サイズ上のものを買うのがいいかもしれませんね。
SEEKはそれぞれ通常通りのサイズを購入すれば問題ないと思います。
襟周り
Tシャツ用インナーを探す上で最も重要なのがココ。
結果としては、
これまでお伝えしてきた通りになっているかと思います。
ボートネックが最も幅が広く、inTもまぁ見えないだろうって感じ。
UネックはTシャツの下に着るにはやっぱりちょっと頼りなさそう…
ただ、シャツなどに重ねるなら一番向いてそうなので、そういったスタイルに合わせたいならUネックがベストでしょう。
袖丈
ここまであまり触れてこなかったですが、Tシャツのサイズ感によってはインナーが袖からハミ出しちゃうってことも起こり得ますよね。
なのでここも一応見ておくことにしますが…
どれもかなり短めの仕様になっていて、長さもほとんど変わりません。
どれも下からハミ出さないように設計されているので、ここは心配する必要は無さそうです。
重量
生地の厚さを伝えるのに良い方法が無いかをずっと考えてたんですが、重さを測るのが一番良さそう、という結論に至りました。
ぼくが感じた生地感の厚さと実際の重量の差はほぼ数値通りだと思います。
inTが一番軽くて、Uネックが最も肉厚。
ボートネックはUネックよりもやや薄いかなー?という感触です。
お手持ちのインナーの重さを測れるなら、比べてみるとなんとなく厚みは伝わるかと。
触り心地はまぁ、実際に触って頂くしかないですけどね…
試してみると快適かも
in.TとSEEKのインナーを比較してきて、ぼくの理想のTシャツ用インナーを見つけ出すことができました。
長年見つけることができなかったので本当に嬉しいですね…
しかし、着用を続けていくうちに分かる問題点などもあるので、そういうことがあったらまたどこかでお伝えしたいと思います。
また、この記事を読まれている方で、「今までTシャツにインナーなんて着たことがないよ」という方がもしいらっしゃいましたら、一度は試してみてほしいなーと思います。
意外と快適かもしれませんからね。
特にSEEKの汗染みの出なさは本当に意味不明なので…
まぁ、1着¥3,000とかなので気軽に試せる値段ではないですが。
これまでお伝えしたことを参考にして頂ければなぁと思ってます。